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時計商・蒐集家の文献

2. 京浜有力時計商「開時会」明治22年

前列左から右へ村井友七、水野伊和造、竹内納右衛門、小林伝次郎、新居常七、小島房治郎、金森桝吉、 後列同じく松田啓太郎、河北直蔵、高木大五郎、金田市兵衛、(金田の右隣不詳)、 最後列同じく加藤善兵衛、宮田藤左衛門(宮田の右隣不詳)
この「開時会」へは高野周吉も加盟していたが、不詳二名の中の一人は、恐らく高野と思われる。 (4代目小林伝次郎氏蔵)

日本時計倶楽部内「明治前期東京時計産業の功労者たち」刊行会編より
(昭和32年6月10日発行非売品)

明治10年頃に小林伝次郎氏が中心となって京浜有力時商を糾合して「開時会」という同業親睦団体を結成した。
この団体は当時の東都業界を牛耳っていたと言っても過言ではなく、東京時計商組合の濫觴となっている。
写真は「開時会」明治22年の記念撮影。

伝次郎氏は後に日本懐中時計製造合資会社を設立しスイス及びアメリカ製品をモデルにして懐中時計製造を開始、 製品を相当数量市販するに至った。 しかし4年で経営困難に陥り明治35年5月に工場を閉鎖し工作機械や技術は精工舎に引き継がれたと言われている。

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