2. 京浜有力時計商「開時会」明治22年
明治10年頃に小林伝次郎氏が中心となって京浜有力時商を糾合して「開時会」という同業親睦団体を結成した。
この団体は当時の東都業界を牛耳っていたと言っても過言ではなく、東京時計商組合の濫觴となっている。
写真は「開時会」明治22年の記念撮影。
伝次郎氏は後に日本懐中時計製造合資会社を設立しスイス及びアメリカ製品をモデルにして懐中時計製造を開始、 製品を相当数量市販するに至った。 しかし4年で経営困難に陥り明治35年5月に工場を閉鎖し工作機械や技術は精工舎に引き継がれたと言われている。