1. 諸品商業取組評 初編(明治初期)
表紙 18 x 11.8cm |
明治初期の東京の時計商を番付け仕立てに纏めた買い物案内の小冊子。
日本で初めて時計を扱った時計商の顔ぶれが新鮮である。
小林伝次郎や大隈源助とかの江戸からの商人もいるが、
これで全部ではないと思われるので明治10年代には多くの時計商が活躍していた事が知れる好資料である。
この初編には時計の部の他、紙店、呉服、小間物、写真、煙草、蝙蝠、ガラスランプなどの19の商売の番付けが載っている。
当時は何でもこのような番付仕立てにした刷り物が人気であった。
尾崎富五郎について
「明治前期東京時計産業の功労者たち、平野光雄」には次のように紹介されている。
「尾崎富五郎は幕末以来、横浜野毛町3丁目に「錦誠堂」の看板を掲げて、郷土史、地図、番付類の出版に従った書肆。」