1. 小栗時計製造所の概略と商標
明治27年5月加藤周三郎が伊勢山町で時計の製造を始め、加藤時計製造所を創立してボンボン時計の製造を始めたが、 大正7年之を義弟小栗信治に譲渡し、小栗は小栗時計製造所と称して経営しておったが、豪酒が禍して脳溢血で倒れ、 長男吉雄が之を継承したものの、之また丹毒で急逝して、一時その弟が経営し始めたが終戦後に廃業した。
参考文献:名古屋時計業界沿革史 吉田浅一編纂、昭和28年刊
代表的な製品として「アイデアル: IDEAL 」ブランドがある。 アイデアルは、ガンギと振り竿に工夫を凝らすこと(T.T.式と呼ぶ)により、 振子式でありながら掛時計を傾けて設置しても止まらないなどの六大特徴を売りにしていた。
商標登録原本
大正11年1月26日登録 小栗信治 |
当時のカタログ 「アイデアル グレッシャム」
背板のラベル
特許資料 (実用新案69476=実公大12−004578)
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特許の出願人・考案者は高田友吉です。 T.T.式は考案者の名に由来しているようです。
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