3. ANSONIA Drop Octagon.
メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
---|---|---|---|
アンソニア (米国) |
明治初期 |
文字板十二吋 全高68cm |
八日捲き 打方付 |
ドロップオクタゴン系ですが、カタログに同じものが見つからないので正式名称はわかりません。
先に紹介のDrop ExtraやRoman Dropと同じ仕様(12吋文字板、薄皮張、機械)の時計で同じ時代の製品と思われます。
機械には地板左に
ANSONIA CLOCK Co ANSONIA.CONN. U.S.A.
右にPATENTED OCT.10、1876の刻印が有るので先に紹介のものより
少し時代が若いのかもしれません。
文字板にも異なる部分が見られます。文字板が厚く、文字板縁が折り返してあり、文字板枠と重ねてプレス加工した丁寧なつくりで大変重い文字板です。
文字板盤面は特有の卵の殻状の劣化があります。文地板枠刻印なし。
これらの文字板はすべて12時4時、8時の位置に3本の木ねじで止めてあります。
文字板ガラス枠は薄皮張の木製で振り子扉は横に開き、大きな花のガラス絵が印象的です。
横長でこれだけ大きいガラス絵も珍しいものです。
ラベルは破損して判読できませんが間違いなくDrop ExtraやRoman Dropと同様な
ANSONIA BRASS AND COPPER CO.,ANSONIA, CONN.のラベルと思われます。
巻きカギはオリジナルかは不明。
針といい、ガラス枠といい、大きなガラス絵など、とても雰囲気のある初期の大型ボンボンです。 側に「贈 高田肉店」 と書き込みがありますのでこれも日本で古くから使われて来たものです。 肉屋さんというのも当時ハイカラな商売だったのでしょうね。
機械地板の刻印と文字板縁
地板左に |
文字板は厚く縁が折り返してある |
振子と巻きカギ
Catalog Description:
カタログ画像は同じものではありませんが、参考として類品を掲載します。