4. 捲標付置時計 八日巻 【LONGINES】
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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LONGINES (スイス) |
昭和14年(1939) |
測り忘れた・・・ 箱の横幅は20cm |
八日巻、インジケータ付き |
あとどれくらい動くかがわかるインジケータのついた置時計。八日巻の機械なのでインジケーターのメモリは日単位です。 ロンジンはクロックをほとんど作っていませんので、結構めずらしのではないでしょうか。 機械は、置時計用というよりも懐中時計用のものを流用している感じで、ちいさくて各パーツがきれいに 仕上げされています。ルビー19石だったかな。(石数は曖昧な記憶) ケースの材質は真鍮と思いますが、足の部分など厚い板を幾重にも重ねて重厚な作りになっています。 裏には、「中島飛行機太田工場 健康保険組合」の銘と贈られた方の名前がはいっています。
入手したのは、古本屋さんのガラクタ市。
どこかの旧家にあった古い賞状や生活雑貨がどひゃ〜っとあって、それをかき分けて
いたらビンク色の観音開きの箱を発見。なんとなく時計のにおいがしたので開けて
みたらコレで、このときの感動は今でもよく覚えています。
その時のお店の方との会話です。
私 「コレいくらですか?」(箱をちょっとだけ開けて見せた)
お店の方 「何それ?」
私 「時計みたいですけど」(すごく欲しいのにしらばっくれてる)
お店の方 「ふ〜ん。いくらで買ってくれる?」
私 「ん〜3000えんっ!」(冗談で言ったつもり)
お店の方 「え〜っ。そんなにいらないよ〜。1000円でいいよ。」
ということで、掘り出し物でした。
中島飛行機
中島飛行機は、現在の富士重工業株式会社の前身で太田工場は、昭和9年11月に完成し、
この時計が贈られた昭和14年頃は陸軍の九七式戦闘機や海軍の九七式艦上攻撃機を量産していた。
写真は同年11月16日に天皇陛下が陸軍大演習の帰路に太田工場をご訪問されたときの記念バッチ。
「奉迎」の下に見える社章はこの時に決められたものである。
中央には中島飛行機の「中」があり、その周囲を陸軍、海軍、民間を意味する三つの飛行機が囲んでいる。
日本の航空機を世界に知らしめたのは、 昭和12年(1937)、東京〜ロンドン間一万五千キロメートルをわずか四日間(94時間18分、実飛行時間51時間19分) で飛行した「神風号」であるといえる。 神風号の大飛行を支えたのは、中島飛行機製の空冷星形九気筒エンジン(最大七百五十馬力)であった。