3. 自動地球儀時計 二級品 【豊橋時計製造株式会社】
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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豊橋時計製造株式会社 (豊橋町大字新川字市南79番地) |
明治32年〜36年 | 高56cm | 自動地球儀時計(二級品) |
この自動地球儀時計には一級品と二級品が有りこちらは二級品と言われています。 邪鬼がケースを担いだ一級品とその他、四角い欄干の付いた木製ケースのタイプが有り、地球儀時計は全部で3種類あります。
この二級品には、楕円の台座、胴部、天板を積み重ねた木製ケースにボンボン様式の機械が入りますが、
地球儀を回す為に無理をして調子が悪いものが多いようです。
地球儀は台座の上に取り付けられた左右のアンチの雨竜に支柱を支えられています。
雨竜(あまりょう)とは日照りに慈雨をもたらす、雲を起こし雨を降らせるという伝説の竜で、
武家社会に尊ばれ刀装具に良く用いられているモチーフです。
地球儀は良く出来たものが用いられているので何れ大阪の欽英堂あたりのものかも知れません。
ケースの天板正面から地球儀の赤道面に向かって指示棒のようなワイヤーがオリジナルには付いていますが、
多くは外されいます。あるいは動きの悪さに絡んで取り外されたものかもしれません。
台座の雨竜と地球儀
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ボンボン様式の機械
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地球儀は24時間でちょうど一回転します。
珍品、地球儀時計のある絵葉書
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豊橋時計の地球儀時計と姉さんの取り合わせで、やらせっぽい屋内写真です。 仰々しいテーブルクロスの上には大きな硯と筆、姉さんはアルバムに見いってます。 筆筒には絵の具筆?が無造作に投げ込まれバックには屏風やら床の間に掛け軸、花台に果物、す戸が入ってるので季節は夏でしようか。 ゴテゴテした狙いが不明の絵葉書ですが日本風情を過剰に演出した外国向けの絵葉書のようにも取れます。 説明文字はどこにも入っていません。地球儀時計が不釣り合いに大きいですが、今となっては、珍品!