1. 今津時計店の略歴
合名会社今津時計店の創業者、今津菊次郎は先々代野々部時計店を辞して明治34年本町通りで時計卸業を開始し、
大正8年4月8日会社組織に変更した。
資性が豪放で決断力に富み、商才に長けて居ったので、其生存中は名古屋の時計卸業者としての第一人者であり、
東西の同業者に伍して遜色なく「名古屋の今津」として盛名を全国に謳われ其販路も東海、北陸の中部地方だけでなく、
近畿、中国、四国にも及び、通信網により九州、北海道、樺太、朝鮮、台湾に亘る広範囲に商取引を躍進させた。
名古屋時計業界沿革史、吉田浅一編、昭和28年刊より
戦前戦後と一貫して時計卸商として活躍し、早い時期の商標は「日の出馬」でこのマークの入った組み立て時計を良く見かける。
大正から昭和戦前にかけてはエポック、KI、ジャイアントなどの新しいブランドを立ち上げて、掛時計から置時計、
蓄音機まで多様な自社ブランドを販売している。
商標登録原本
明治42年1月26日登録 今津 菊次郎 |
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