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櫓時計(やぐらとけい)

1. 一丁天府櫓時計

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一丁天府櫓時計

一丁天府、鉄機械、鐘唐金
総高94cm、時計本体高25cm

この時計は、基本的な和時計の姿をしているものでその他の和時計も機械はこの変形です。 和時計の機構は下記の様ですが個々のデザインは多様であり、同じものが2つないと言われる程で、 時計師の家内工業的一品生産で有ったことがうかがえます。

和時計の脱進機は冠形脱進機で、天府の形状で分けると棒天府・丸天府・振子の三種類がありますが、 この時計の脱進機は棒天府式です。 徳川時代は不定時法を採用していたため、季節の移り変わりに従って絶えず昼夜の長さを調節する必要がありました。 この調節は棒天府にある天府調節オモリ(下図のM)をかけ替えて行います。 日が長い時はオモリを外側に掛け、日が短い時は内側へかけるようにします。 オモリを外側へ移せば天府の振れは緩やかになり、内側へ移せば速く振るというわけです。

機械前面

赤ひも・・・運針
青ひも・・・時打ち
黒細ひも・・・アラーム

和時計の構造について

和時計の詳細な構造や製作技術については未解明な部分が多いものでしたが、 昭和58年12月に和時計学会の機関誌を兼ねた「近江文化」243号〜258号(昭和60年3月)に「和時計の構造と造り」 と題して初めて和時計の詳細な構造が秋田の佐藤正親氏から発表されました。 その後再度、和時計学会機関紙「和時計」第11号(平成元年3月)から「和時計 機構とその作り」という論文が平成9年まで9回にわたって連載されました。 実際の和時計の分解、修理を通じて実証的に研究された素晴らしい文献で今後の和時計の技術的文献の基礎になるものと思われますが、 佐藤氏が志半ばにして急逝されたのは残念というほか有りませんでした。この貴重な佐藤氏の文献を一部引用させてもらいたいと思います。

@蕨形をした鐘の止め金  A鐘の柱  B天府の吊糸  C風切車  D鐘打機構を停止されるための切り欠き  E三つ枝金  F雪輪  G鐘打ちハンマーを作動させるためのピン  Hラチェット  I時計針回しピン歯車  J指針  K冠形車(行司輪)  L天府軸  M天府調節オモリ  N天府  O鐘打ちハンマー

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