4. AXTELL.
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メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
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E.N.WELCH (米) | 明治(1880〜1890年代) | 全高47cm、文字板八吋 | 八日捲き、打方付 |
DROP OCTAGON,のスモール版的な雰囲気ですが、尾部の全体が振子室のドアになっているタイプで、"AXTELL" という名がついています。 西洋時計が輸入され始めた頃は、見栄えのする十二吋文字板などの大型時計が多かったようですが、 時計が一般家庭に普及してくると、これくらいのサイズの需要が多かったようです。 振子室の馬のガラス絵が印象的です。八角の輪郭の玉縁部分に金ぱく(GILT)が貼ってあるタイプもあります。
国産は縁起担ぎの左馬?
この時計を真似た国産時計もありますが、国産は馬が反対を向いています。 なぜでしょう。 古来より馬は縁起がよい動物といわれており、中でも馬の字を反転させた「左馬(ひだりうま)」は招福のシンボルとされています。 左馬を絵にした場合は、頭が右で尻尾が左の馬となり、国産のコピー時計は縁起の良いとされる左馬にしていると思われます。
背板のラベル
機械
振子
写真提供 ペガサスさん