1. 八角合長(WATERBURY の機械)
メーカー |
製造年代 |
大きさ |
仕様・備考 |
渋谷時計製造所 (大阪府西成郡今宮村)
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明治24〜30年代頃
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文字板七吋半
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(米)WATERBURY製八日持機械、打方付
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明治24年9月に渋谷史春(氏が大阪今宮村に設立した渋谷時計製造所は、
国産時計産業の生誕期に舶来時計の部品を使って掛時計の組立・製造販売を行った会社といわれています。
この時計は、機械・振子・鈴・文字板・外箱など時計の部品総てが(米)ウォーターベリー製であり、
渋谷時計であることを主張するのは唯一、振子室ラベルのみです。
文字板の商標は渋谷時計の商標のついたものもあるようですが、この時計はウォーターベリーの商標そのものです。
この時計を見る限り、やはり渋谷時計はすべての部品を輸入し、組立てのみ国内で行っていたと言えそうですが、
☆にCSマークの刻印のある機械の存在も確認していますので、機械の製造をしていた可能性も否定できず、
今後の研究課題です。
振子室ラベル
WARRANTED
The Highest Class of Skilled Work
SELECTED MOVEMENT
AND
Finest Frame
TRADE 星CSマーク MARK
REG.(マークの下、registeredの略と思われる)
None Genuine Without
Initial "C.S" on (最初の「i」が欠落か消えている)
Each Clock
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WATERBURY製の機械
振子とボン針台
振子と巻き鍵
(巻き鍵はオリジナルではないでしょう)
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ボン針台
WATERBURY CLOCK COと浮き文字有り
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