1. 音片時計 16石 【SEIKO】
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メーカー | 製造開始年 | 大きさ | 仕様・備考 |
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セイコー (第二精工舎製) |
1960年代後半 | 187×160mm | 金属金メッキ・アクリル樹脂枠、ダイヤカット金メッキ植付文字・銀メッキ文字板 |
セイコー(第二精工舎製)の音片時計、文字板の雰囲気はいかにも第二精工舎です。 電池時計の超高級品で僅かな期間しか製造されていません。 機構としては、アメリカを代表する腕時計メーカーのブローバ・アキュトロン(音叉時計)に近いものですが、 単なるコピーではなく、独自性があり一層拘った設計になっています。
音片発振器の構造
音片時計の機構はいくつか種類がありますが、「音片発振器 + 分周回路 + 同期モータ」型という 動作の確実性に最も優れているが反面最もコストがかかる方式を採用しています。 音片発振器の音片振動子はエリンバの丸棒で、これはセイコーが腕時計のヒゲゼンマイの湿度計数研究のために開発したものを応用しており、 水晶振動子に匹敵する温度係数と安定性を兼ね備えています。 この丸棒型の音片振動子は二本のピアノ線で支持台に支持され、振動子の下部には検出用、駆動用の2個のコイルが配置されています。 これは、Free - Free bar と呼ばれます。この音片発振器により発振周波数960c/sが得られ、これを分周して60c/sの電気信号としモーターを駆動、 機械部分の輪列を回転させて時刻を示します。
参考文献「セイコー音片時計について」
NII-Electronic Library Service
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重厚な観音開きの箱に入っています。流石、定価10万円です。
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写真提供 ENAさん