オモシロイ！古い時計工具など

掛ケ方悪ク止ツタ場合時計ニ不足ヲ云フお客ハ有リマセンカ？
掛時計ニハ是非新案特許第壱参００七号
掛時計位置正示器の
御利用ヲ御奨メ致シマス
一打特価.六０

振子室にとりつけるやつです。
そのものズバリのネーミングが笑えます。

(坂本商報より　資料提供：jeoinoさん)

時計修理の必需品
インデヤン印サビトール
此の液は左の場合に独特の威力を発揮す
腕時計、懐中時計の水浸り
磨鐵車、ヒゲの錆落し
大物時計では
硝子縁、振り玉
目覚の側
の錆、汚れ落とし

総てニ、三十分本液に浸したる後水亦は揮発油にて丁寧に本液を洗ひ落とす事
ヒゲの場合は本液に浸したる後ブラシ等にてタタク様にして錆を落とすと最も効果があります。
注意
本液手先等に付着しても差し支えありませんが口中に入れることは厳禁
特価\1.10

最上　金ニス
一瓶、五〇

大物(掛時計、置時計、目覚時計)の｢ガラス縁｣や｢裏蓋｣は真鍮製のものが多く、真鍮はそのままだと空気に 触れて徐々に茶色っぽく変色してしまいます。
この｢金ニス｣は美観を損なわないよう、これらの表面に 塗る薬品のようです。

◎チリ吹
機械のホコリは口で吹けば錆びる憂が
ありますから是非共本品の御使用を御
薦め致します
一個　ニ、〇〇

分解掃除が終って、いよいよ組立てるときに、これを使って最後の仕上げ掃除をします。
肉眼では見落としがちのちいさなゴミや機械の奥の方にひっかかったゴミが除去できます。

コレ、今でもありますね。
昭和初期からあったとは、超ロングセラー商品！！

精工舎の推奨するバロン油
懐中天府及び車軸用（Ａ）と全舞及び目覚用（Ｂ）の二種類あります

左の画像は、なんとデッドストックの実物です。開封していないのでいまでも使えます。